公益社団法人川崎市看護協会
会長 堀田 彰恵
市民生活のすぐそばにある看護職能団体として
今年1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早く安心が確保されることを願っています。そして、その支援活動にあたっている多くの看護職の皆様に心から敬意と感謝を申し上げます。当協会においても、川崎市医師会様からの要請を受け、神奈川JMAT川崎隊の看護職として会員・災害時看護支援ボランティアナース(以下ボランティアナース)が加わりました。このような役割を与えていただきましたこと、非常にありがたく感じております。
ボランティアナースは川崎市との協定に基き、当協会が開催する研修受講後、任意で登録していただいている看護職です。今、そのボランティアナースの活躍の場が少しずつ広がっています。地域によって状況は異なりますが、ボランティアナース同士が区レベル程度の身近なエリアでつながろうとしている地域や自主防災組織とつながり始めた地域もあります。
看護職の中には、市民の健康、安心、安全を守るために、仕事だけでなく何かしたいと考えている方が少なくありません。川崎市というより身近なエリアの中で、看護職同士が繋がりましょう。一人ではできないことが仲間の力で、できるようになるかもしれません。
繋がる場として当協会を使っていただければ、幸いです。
令和6年度が始まりました。今年度から当協会の研修受講料について、非会員の受講料を引き上げました。これまで長く発足当時の設定のままでしたので、この度、開催に要する経費、物価高騰などの影響を踏まえ、改定したものです。ただし、会員の受講料については据え置くこととし、変更はありません。何卒、ご了承いただきますようお願い申し上げます。
研修計画では、訪問看護関係研修の土曜日開催を増やし、コースで受講する場合の受講料を引き下げるなど、より受けやすくなっています。他の研修では「心不全患者のセルフケア支援」「多職種で考える誤嚥性肺炎の予防」など新たなテーマが加わりました。「研修一覧」をご確認いただき、研鑽の場としてご活用ください。
公益社団法人川崎市看護協会
会長 堀田彰恵
「なぜ、川崎市に看護協会があるの?」に応えて~設立経過の概要~
昭和の終わりから平成の初めにかけて、神奈川県看護協会川崎支部が川崎市の深刻な看護職不足の改善と看護の質の向上、市民の健康問題に対応した取組を進めるため、看護職の現任教育の場や看護活動の拠点が欲しい、という要望を川崎市に対して行いました。これを、市が受けとめ、支部に「ナーシングセンター構想」検討を委託。平成3年3月に検討の結果を市長に答申し、平成5年9月に「川崎市ナーシングセンター」が開設されるに至りました。
当時、県協会川崎支部は、平成4年2月から支部事務所を構え、ナーシングセンター開設後はその管理運営を担いながら、平成7年8月にかわさき訪問看護ステーションを立ち上げるなど、非常に活発に活動していました。その後、さらなる取組充実のため法人格取得の案が持ち上がり、臨時総会に諮った結果、会員の総意として法人化取得を進めることとなりました。神奈川県看護協会からのご支援をいただき日本看護協会のご理解も得ることができたとの記録があります。県協会から分離独立したと捉えられがちですが、記録資料から、発足当時、川崎市看護協会は県看護協会川崎支部としての両面を持った一体的な団体との認識がうかがわれ、法人格取得は事業拡大の必要からだったようです。
このことに携わった先輩方の情熱と努力たるや、相当のものであったと感じます。
ホームページ内の「看護協会の歩み」をご参照ください。